自分には思っていることをストレートに相談できる相手が少ない.その理由を考えてみると,いくつか思い当たることがある.
まず第一に,相談することの是非.
人にヘルプを求める前に,自分でできることをし尽くしたのか,自信を持てない.それに脳内会議において「この程度の悩みは誰もが持っているもので,それぞれが自分で解決すべき範疇の事柄だろう」「そんなことを自分だけ他人の助けを借りるのは甘えだろう」という大筋の結論が出ている.なかなか覆し難い.
もう一つ.交友関係の狭さ.
積極的に広げることはないので相談する可能性のある人数が少ない.
次が大きいと思う.相手に求める条件.
1.信頼できる相手であること.自分が言うのもどうかと思うが,人間的に信用してる人がそもそも少ない.その中で,頼る/頼りにすることができる人っていうのはもっと少ない.
2.相談したい話題について共通の認識を持っていること.今の状況について話ができるのは,同じような境遇にあるか,かつてそれを体験した人しかいない.中学の友達がいくら信頼できるからといって,現状の相談相手としては適切ではない.逆に高3寮では大概の人が同じ境遇だったから,信頼できる相手であれば相談には困らなかった.
3.一方的ではないこと.自分だけが相手に頼ってしまう関係は好きではない.好みの問題.お互いに何かしら頼り合う関係が理想.これは理想なので妥協できないわけではなかったりする.事実,自分が信頼できてかつ話題について共通の認識を持っている人というのは,先輩にあたる人であることが多い.そういった人を相談相手に選んでも,自分がその相手にとっての相談相手にはなりえない(そもそも自分は他人から物事を相談されることがない).
最後も大きいかな.諦め.
他人には自分のことなどわかりはしないと思っている.他人が自分でなく他人である以上それは当然ではないか.若干弱いのは,自分が他人のことをわからないから,他人も自分をわからないという理屈.他人のことはわからないのだから,実は他人は自分を理解しているのかもしれない.まぁでもそういう不確かなところには期待したくない.
かくして独りで深みにハマり行き詰まる….ここ数年,特にこの1年はもうどうしようもないほど孤独だと感じてた.将来にわたってこんなんだと,いつか本当に二進も三進もいかなくなるなという予感はある.前からわかっていたことではあるけれど,良き相談相手を見つけることは一生の課題.そして,こんな考えの持ち主である自分が誰かに相談を求めるということは,なかなか希少な出来事.